日記など

人はこれを日記と呼ばない

Skinwalker

私は「それらしさ」を重視するタイプだ。

外国語を学ぶときは発音ばかり気にしている。条件異音がどうだの、連音がどうだの、そんなことを調べる間に定型文の一つでも覚えた方がよい気がするが、どうしても「それらしく」読めるようになりたい気持ちが先行してしまう。

プログラムを書くときもそうだ。マルコフ連鎖を利用して文章を生成する関数にnecromanceという名前を付けたことがある。こんなものはgenerateあたりでよいと思うのだが、どうしても捻って「それらしい」命名をしたくなる。

タイトルのskinwalkerとは、ナバホ族に伝わる悪い魔術師のことだ。彼(?)らは動物に化けたり、憑依したりといった能力を持つ。私もまた、「それらしさ」の皮を被っているskinwalkerだ。

またやってしまった。賢しいふりをしても何にもならないのに。