日記など

人はこれを日記と呼ばない

日記

アイソーポスのために

昨日夢の中で飲んだぶどう味の粉末ジュースはとんでもなく酸っぱくて、舌が痺れた。「こんなもの二度と飲むか!」と思った。 実は、私は粉末ジュースを飲んだことがない。こんな夢を見たからには、これからも飲まずにいるほかないだろう。酸っぱいぶどうが本…

Skinwalker

私は「それらしさ」を重視するタイプだ。 外国語を学ぶときは発音ばかり気にしている。条件異音がどうだの、連音がどうだの、そんなことを調べる間に定型文の一つでも覚えた方がよい気がするが、どうしても「それらしく」読めるようになりたい気持ちが先行し…

不毛

フィクションを書ける人を尊敬している。 ありもしない話を破綻させずに膨らませるなんて、私にはできない。第一、発想それ自体が私には難しい。空を飛ぶ猿*1なんて、どうしたら思いつけるのだろう。 本を読んだことがないわけではない。それどころか、映画…

メルヘン依存症

よく妄想する。いい加減やめた方がよい癖だとは思っているのだが、なかなかやめられないでいる。現実逃避の甘さにすっかり慣れてしまった。 全人類の背中から翼が生えていたらどうだろう。後身頃に大きな穴が二つ空いた服が売られるのだろうか。男子100メー…

物持ちがよすぎる

今日は歯医者に行ってきた。いい年して磨き残しを指摘されてしまった。 フッ素の泡で満たされたマウスピースをくわえてぼんやり待っていると、なんだか自分がおしゃぶりを吸う赤子のように思えてきた。私は歯磨きさえ満足にできないのか。歯医者(に限った話…

日記と私

昔から日記が苦手だった。 その日あったことを一つ抜き出して書く。それだけのことが私にはどうにも難しい。小学生は見るもののほとんどが新鮮だったはずだが、その頃から既に日記への苦手意識はあった。というか、自分について書いたり話したりするのが下手…

考えるほどに

私には自信がない。 今日、長野県は有賀峠を越える機会があった。諏訪側に抜け、視界が開けたときに「綺麗な景色だな」と思った。しかし、その感想は本当に自分のものだったろうか? 小さい頃から「山や川といった自然とは美しく素晴らしいものだ」という風…